哺乳類はお尻で呼吸ができる♪♪
「経肛門腸呼吸(enteral ventilation via anus)」――耳慣れぬ言葉だが、つまりはお尻から息を吸うということです。 冗談のように聞こえるが、この呼吸法が新型コロナが席巻し、人工呼吸器が不足している国の人々を救うかもしれないのです。 一部の魚類が腸内呼吸を行うことは以前から知られていましたが、それと同じ能力がマウスやブタといった哺乳類にも備わっていることが確認されました。 肺炎や急性呼吸窮迫症候群といった、命に関わる重い呼吸器不全患者を助ける新しい治療法になるかもしれなません。
酸素濃度9.5%の低酸素環境に置かれたマウスの4分の3が1時間近く生き延びることができた。ただし気体の注入でこれを行うには、腸の内壁を研磨して酸素が血液に吸収されるようにしなければならないので人間の治療に利用するのはあまり現実ではないそうです。そこで人体に安全なペルフルオロ化合物に酸素を混ぜ、液体として注入する方法が考案されました。するとマウスでは歩ける距離が延び、さらに心臓に届く酸素量も増加。ブタでは皮膚の血色が回復したり暖かくなったりと、酸素の状態が改善しました。
現在インドなどでは新型コロナ感染症が大流行しており、人工呼吸器が不足しています。患者の呼吸を補助する代替的な手段があれば、呼吸器不全に対処する時間を稼ぎ、その命を助けることができるかもしれません。なおこの方法はあくまで実験段階のもので、人体への副作用といった安全性は確認されていないので、自分で腸呼吸を試したりはするのは厳禁です。今回も液化した酸素が使用されているので、決してお尻から空気をいれたりしないようにしましょう。
2021/05/21 19:53酸素濃度9.5%の低酸素環境に置かれたマウスの4分の3が1時間近く生き延びることができた。ただし気体の注入でこれを行うには、腸の内壁を研磨して酸素が血液に吸収されるようにしなければならないので人間の治療に利用するのはあまり現実ではないそうです。そこで人体に安全なペルフルオロ化合物に酸素を混ぜ、液体として注入する方法が考案されました。するとマウスでは歩ける距離が延び、さらに心臓に届く酸素量も増加。ブタでは皮膚の血色が回復したり暖かくなったりと、酸素の状態が改善しました。
現在インドなどでは新型コロナ感染症が大流行しており、人工呼吸器が不足しています。患者の呼吸を補助する代替的な手段があれば、呼吸器不全に対処する時間を稼ぎ、その命を助けることができるかもしれません。なおこの方法はあくまで実験段階のもので、人体への副作用といった安全性は確認されていないので、自分で腸呼吸を試したりはするのは厳禁です。今回も液化した酸素が使用されているので、決してお尻から空気をいれたりしないようにしましょう。
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