以前、住んでいたアパートでのことです。ある日、目覚めると
なんだか騒がしくなってました。なにやら、ウーウーなってて、察するにどうやら近所で火災が起きたようで。
部屋のカーテンを開けたら、
あれ？
結構近め。
思った以上に、窓越しに視線が絡み合う、消防士と。
あー、これ、きた。
ついに、きた。
完全に火元サイドでの火事。と思いました。
1人暮らし歴、５年。
初めての燃えてる側。
震えました。
命からがら懸命な脱出を試みてみたわけですけど、出てみると
あれ？案外、注目度低め。
アパートを見上げると、
あ、惜しいっ！
火事、うちじゃなかった。
隣の工場でした。

で、まぁ工場は建て直しが必要になったみたいで、
「ご迷惑おかけしました」的な白いタオルがうちのアパートにも
配られたのですが、しばらくして今度は、
「工場なんですけど、ちょっと前回より大きめにしようかなって思っててー」的な白いタオルが配られまして、最終的に、
「えっと、そこ、うちの敷地になるっぽいよ」的な白いタオルが配られまして、
おめぇ、何でも白タオルで まかり通ると思うなよ。
って思う頃には、管理人の方と、ばっちりまかり通ってたようで、
１人暮らし５年目にして、初めての「引越し」を余儀なくされたのでした。