見てない映画を勘で評論してみようと思います。今回は「アビエイター」です。
　実在した一人のハリウッドスターが真実の愛に出会い、また大空の夢を掴む作品。まず始めに言える事は、「ディカプリオやっちゃったな」ってことです。まず、ハリウッドの黄金期を駆け抜けちゃってるんです。ハリウッド、しかも、黄金期。黄金期って、そうそう無いわけです。たいてい、一回くらい。毎年この時期になると来るようなもんじゃないわけです。そんな貴重なところを駆け抜けて、ってとこがまずこの映画のポイント。
　次に、『真実の愛に出会った』。出会っちゃったらしいです。これも、知っての通り、そうそう出会えないです。そこはやっぱデカプリオだけあって、出会ったみたいです。
　何がすごいかというと、ハリウッドの黄金期駆け抜けといて、まんまと真実の愛にも出会っちゃうとこですよ。いやー、たいていどっちか一つでしょう。ハリウッドだったら、真実の愛はなし、愛手に入れたら、ハリウッドは諦めておこうよ、とか。そういう妥協みたいなのって、人生大事でじゃないですか、結構。
　ところが！デカプリオ！大空への夢を手に入れる！ちょっと！そんなんが夢だなんて一回も聞いてません！ハリウッドが夢じゃなかったんか？そこの黄金期をあますとこなく駆け抜けたんじゃなかったのか？大空まで駆け抜けなくても良かったんじゃないか？そして、黒幕っぽい人が『あいつの思い通りにはさせない！』とか言うわけです。当たり前です。むしろ私がそのセリフ言いたいです。ハリウッドも愛も大空も！なんて、そんなのまかり通らないですよ、と。
　しかし、デカプリオ、もう簡単なわけです。もう銀幕をところ狭しとヤリタイ放題なわけです。ちなみにこの映画の煽り文句は
『すべての夢を掴んだ時、いったい何が見えるのだろう』
知らねぇーよ。見たことねぇーよ。だからクライマックスは大変なことになるわけです。一体だれがデカプリオに目にもの見せるか、それともこのままあいつの思いのままで終わってしまうのか！乞うご期待！