店長ブログ

ヤバいという言葉♪♪

2021/03/15 21:10|コメント:0件

「今日も寒さがヤバいですね」
 こんな言葉、よく聞きますよね。ヤバいという単語の汎用性が、いよいよヤバいことになってきています。
 例えば、 めちゃくちゃ美味いラーメンはヤバいラーメンで、めちゃくちゃ不味いラーメンもヤバいラーメン。では、何かしらの程度が際立っているものがヤバいなのかと言えば、 中途半端なものも、何と "ヤバい" なのです。特徴のないプロレスラーはヤバい。何もない日常はヤバい。豚骨ラーメンはヤバいけどゴボウうどんは逆にヤバい。
 そうです。ヤバいの対義語は、あろうことかヤバいだったのです。この流れが加速すれば、数年後にはビジネスシーンにおける会話も
 「いやあ、景気がヤバくて需要がヤバいですね、一方の供給側は逆にヤバい状態なので、来月の価格はかなりヤバいかもしれません。早めに動かないと逆にヤバいかもしれませんね」
 という感じになっていることでしょう。そんな中、ヤバいよりもヤバい単語があるとすれば、それは “鬼”という単語でしょう。この鬼という単語はヤバい並にヤバいです。二日酔いの日の朝飲む味噌汁は鬼、うんこを道端でする奴は鬼、それを食う奴は鬼、殺人鬼とかに関しては生粋の鬼です。世の中の物(事)は一様に鬼です。
 もうこの、鬼とヤバいが有る限り、この世のあらゆる状況を全て、正確に描写できたも同然です
 「部長マジで怖い」は「鬼がヤバい」
 「凄まじい雪崩でスノーボードの達人が消息を絶った」は「ヤバい鬼で鬼の鬼がヤバくなった」です。
 このまま鬼とヤバいが進化を続け、あらゆる単語を飲み込んで行くと
人々の会話は
 「鬼ヤバいですね」
 「うんマジで鬼がヤバい。でも鬼がヤバくない?」
 「ええ、鬼がマジでヤバいですね。」
 といった塩梅になってくることでしょう。
 そこで短歌を一句。
 鬼ヤバい
 鬼のヤバさが
 ヤバ過ぎる
 ヤバい鬼すら
 ヤバさ鬼なみ
 これで世の中の風情・皮肉・伝統・文化・苦悩・官能・エロス・絶望・輪廻・エロス・悲哀・焦燥・エロス・エロス・官能・エロスまで全てを表現できてしまうのでしょう(笑)