店長ブログ

地下の電場につかの間だけ生じるわずかな異常。これが検出されると、数週間のうちに大きな地震が発生すします。そんな現象がこれまで観察されてきました。
 もし電場の異常が本当に地震と関係があるものならば、地震を予測するサインとして利用できるかもしれません。だが、これまでなぜそんな異常が発生するのか理由がわからなかったです。
 しかし、 その結果、次のような電場異常発生のメカニズムが明らかになりました。  縦に走る高角の逆断層を不浸透性の層(断層バルブ)が横切っていると、まるで水門のように地下水の流れを堰き止めることがあります。  だが地殻から受ける力や地下水の圧力が高まると、やがて断層バルブに亀裂が入り、圧力が下がります。
 すると地下水に溶けていた二酸化炭素やメタンが放出され、亀裂を通り抜けてい、  このとき亀裂表面から放出された電子が気体分子に付着し、これによって生じた電流が電場異常の原因です。 
気体が亀裂を押し広げ断層に影響を与えている可能性  電流の発生には岩石の種類も関係しているようで、花崗岩を含む岩石の結晶の並びには乱れがあり(格子欠陥)自然の放射線を浴びるうちにここに「不対電子」がとらえられていくので、より大きな電流が発生するそうです。  また電場異常が検出された後で大きな地震が発生するのは、気体が亀裂を押し広げて、断層をもろくしてしまうからです。  実際に地震の予知に成功したわけではないので、現時点ではまだはっきりしたことは言えませんが、今後の研究によってその正しさが裏付けられれば、大勢の命を救う重要な発見になるかもしれません。

今後地震が起きる前に、分かれば事前に避難できるようになるかもしれませんね。