『男は一歩外に出ると7人の敵がいる』
らしいです。
気持ち、多め。
友達だって7人もいねぇのに、多め。
外出た瞬間、敵とか7人出てきたら、結構へこみます。
穏便に、をモットーにやっていきたいのに。
なのに、数年前すごいバトルに出会いました。
とりあえず、7とかじゃないです。
1 VS 50
その50人の敵は、馬ではなく、バスに乗ってやってきました。
「うきうきスノボバスツアー 出発23時」
友達4人で、このツアーに申し込んだときのことです。
もちろんウッキウキで迎えたその日、23時。
痛恨の、寝坊。
ちょっと10秒寝てみよう。
って目を閉じたら、8あたりでタイムスリップしてた。
時計は23時、ちょい。
あれ?と。
間違いなく、家にいる。
自分が信じられなかったです。
携帯を見てみましたた。
不在着信 25件
留守電を聞いてみました。
友達の声が
心配から怒りに、
怒りから諦めに、
変わる様子をオムニバスに伝えてくれてます。
私は覚悟を決めて、友達にメールを送った。
「ごめん!で、どういう状況?」
すぐに返信が来た。
「今、50人で、出発があんた待ちの状態だよ!!!いまどこ?」
ビックリマーク多め。
50人が、名も知らぬ私のことを、じーっと待ってる様子を想像をして、胃がキューってなりました。
「・・・・家かな?」
少しでも和ませようと打ったメールに、
ちょっと間をおいて返信きました。
「いま、猛烈に、友達やめたい。」
気持ちは察する。
私だって、やめれるもんなら、こんな自分にグッバイしたかったです。
その時、携帯に電話がかかってきた。
バスの運転士からだった。
「す、すいません、すいません、今むかってるんですけど・・」
全然、むかえてないけど、緊張して、つい口走ると、
その運転士は思わぬ提案をした。
「今、どこ?そっちに行くから、そこで待ってて」
電話が切れた。
えっと、来てくれるらしい。
50人の大型バスが、家までお迎え。
すげー。
赤の他人が、
ほんとだったら、今頃ゲレンデに向かって出発してた50人が、
すげー。
すげー。
すげー・・・イヤ・・・・。
嫌ぁ・・・怖い怖い怖い・・。
友達からも絶縁宣言を受けたっきり、めっきりメールこねぇし・・
6:4でばっくれたいけど、50人で中野に向かわれてる今となっては、
逃げも隠れもできない。
私はとりあえず板を抱えて、外に出た。
運転士から電話が来た。
「もうすぐ着くので、通りにいてください。ひろいます。」
心拍数が異常。
心臓がエロって口から出・そ・う。
とりあえず、50人にお菓子でも配ろうと、コンビニで手土産を2袋くらい買い込んでみた。
そこで電話。
「着きました。このあたりなはずなんだけど、どこにいますか?」
「あ、今、コンビニで・・」
「コンビニ?あんたねぇ、あんたのために皆さんが迷惑してる時なんですよ!」
「す、すいません、すぐ出ます!」
このあたりで、運転士と私の間にも暗雲が立ちこめてくる。
通りに慌てて出るも、バス一つ通っていない。
私たちはお互い、勘違いしていて、ひとつずれた通りにいた。
「ここなはずなんだけどなー!おたく動いてません?!」
「動いてませんよ!なら、少し探してみますよ!」
「めんどくさいから、動くなって言ってんだろ!」
「だから動いてません!」
「おかしいなー!ここなはずなんだけどなー!」
焦りから、徐々にケンカ越し。
その荒げてる声のバックに50人がいると思うと、こえー。
らちの明かない私に運転手が電話の後ろで何か言ってる。
「絶対、ここらへんにいるはずなんだけどなぁ。
ちょっと、あんたたち、窓から名前叫んでみてくれる?」
だーかーらー、
バスの一つどころか、車一つ通ってねぇっつーの。
どこの窓から、人の名前、叫んじゃう気だっつーの。
冗談かと思ってた。
まさか、ほんとに叫ばせてると思わなかった。
携帯の奥から
友達の抜け殻になったような
「せーの!」
って声を聞くまでは。
運転手「もう一回叫んで!」
友達 「せーの!」
もーやめたげてー!
全然聞こえてこないしー!
どこの窓で叫んじゃってんのー!
結局30分の右往左往を経て、
通りに一台の大型バスが現れた時、
まるでドラマのエンディングかのように、感激しました。
50人、ひとりひとりとハイタッチして抱き合いたいくらいの気持ちで乗り込みました。
50人一様に、死んだ魚の目をしていました。
無言でした。
友達すら、目を逸らしてました。
私ひとり 浮き浮きスノボバスツアー。
5時間浮きっぱなしでした。
らしいです。
気持ち、多め。
友達だって7人もいねぇのに、多め。
外出た瞬間、敵とか7人出てきたら、結構へこみます。
穏便に、をモットーにやっていきたいのに。
なのに、数年前すごいバトルに出会いました。
とりあえず、7とかじゃないです。
1 VS 50
その50人の敵は、馬ではなく、バスに乗ってやってきました。
「うきうきスノボバスツアー 出発23時」
友達4人で、このツアーに申し込んだときのことです。
もちろんウッキウキで迎えたその日、23時。
痛恨の、寝坊。
ちょっと10秒寝てみよう。
って目を閉じたら、8あたりでタイムスリップしてた。
時計は23時、ちょい。
あれ?と。
間違いなく、家にいる。
自分が信じられなかったです。
携帯を見てみましたた。
不在着信 25件
留守電を聞いてみました。
友達の声が
心配から怒りに、
怒りから諦めに、
変わる様子をオムニバスに伝えてくれてます。
私は覚悟を決めて、友達にメールを送った。
「ごめん!で、どういう状況?」
すぐに返信が来た。
「今、50人で、出発があんた待ちの状態だよ!!!いまどこ?」
ビックリマーク多め。
50人が、名も知らぬ私のことを、じーっと待ってる様子を想像をして、胃がキューってなりました。
「・・・・家かな?」
少しでも和ませようと打ったメールに、
ちょっと間をおいて返信きました。
「いま、猛烈に、友達やめたい。」
気持ちは察する。
私だって、やめれるもんなら、こんな自分にグッバイしたかったです。
その時、携帯に電話がかかってきた。
バスの運転士からだった。
「す、すいません、すいません、今むかってるんですけど・・」
全然、むかえてないけど、緊張して、つい口走ると、
その運転士は思わぬ提案をした。
「今、どこ?そっちに行くから、そこで待ってて」
電話が切れた。
えっと、来てくれるらしい。
50人の大型バスが、家までお迎え。
すげー。
赤の他人が、
ほんとだったら、今頃ゲレンデに向かって出発してた50人が、
すげー。
すげー。
すげー・・・イヤ・・・・。
嫌ぁ・・・怖い怖い怖い・・。
友達からも絶縁宣言を受けたっきり、めっきりメールこねぇし・・
6:4でばっくれたいけど、50人で中野に向かわれてる今となっては、
逃げも隠れもできない。
私はとりあえず板を抱えて、外に出た。
運転士から電話が来た。
「もうすぐ着くので、通りにいてください。ひろいます。」
心拍数が異常。
心臓がエロって口から出・そ・う。
とりあえず、50人にお菓子でも配ろうと、コンビニで手土産を2袋くらい買い込んでみた。
そこで電話。
「着きました。このあたりなはずなんだけど、どこにいますか?」
「あ、今、コンビニで・・」
「コンビニ?あんたねぇ、あんたのために皆さんが迷惑してる時なんですよ!」
「す、すいません、すぐ出ます!」
このあたりで、運転士と私の間にも暗雲が立ちこめてくる。
通りに慌てて出るも、バス一つ通っていない。
私たちはお互い、勘違いしていて、ひとつずれた通りにいた。
「ここなはずなんだけどなー!おたく動いてません?!」
「動いてませんよ!なら、少し探してみますよ!」
「めんどくさいから、動くなって言ってんだろ!」
「だから動いてません!」
「おかしいなー!ここなはずなんだけどなー!」
焦りから、徐々にケンカ越し。
その荒げてる声のバックに50人がいると思うと、こえー。
らちの明かない私に運転手が電話の後ろで何か言ってる。
「絶対、ここらへんにいるはずなんだけどなぁ。
ちょっと、あんたたち、窓から名前叫んでみてくれる?」
だーかーらー、
バスの一つどころか、車一つ通ってねぇっつーの。
どこの窓から、人の名前、叫んじゃう気だっつーの。
冗談かと思ってた。
まさか、ほんとに叫ばせてると思わなかった。
携帯の奥から
友達の抜け殻になったような
「せーの!」
って声を聞くまでは。
運転手「もう一回叫んで!」
友達 「せーの!」
もーやめたげてー!
全然聞こえてこないしー!
どこの窓で叫んじゃってんのー!
結局30分の右往左往を経て、
通りに一台の大型バスが現れた時、
まるでドラマのエンディングかのように、感激しました。
50人、ひとりひとりとハイタッチして抱き合いたいくらいの気持ちで乗り込みました。
50人一様に、死んだ魚の目をしていました。
無言でした。
友達すら、目を逸らしてました。
私ひとり 浮き浮きスノボバスツアー。
5時間浮きっぱなしでした。