知人にマンガ喫茶におびえる人がいます。第一に、その人は閉所恐怖症で、四方を壁に囲まれた狭い空間にいると恐怖に支配されるそうです。なるべく開けた場所にいたい。自分の家でも部屋のドアを完全に閉めない。閉じこめられることに異常な恐怖感があるのだそうです。
第二に、その人はマンガにまったく興味がないのです。マンガと何の接点もない人生を送ってきたそうで、ワンピースもドラゴンボールも進撃の巨人も読んだことなく、当然、マンガ喫茶に行ったこともないそうです。しかし常識として、どんな場所かは知っています。そこに自分がいることを想像するだけで怖いそうです。
閉所恐怖症の人間にとって、マンガ喫茶の小さなブースに閉じこめられる感覚は怖ろしく、あわてて外に出ても、壁一面には大量のマンガ、マンガ、マンガ……。何の興味もないものが、空間を埋め尽くすようにびっしりと棚に詰め込まれていて、逃げ場がない。拷問でおかしくなるそうです。
まさに恐怖の二段構え。閉じこめるだけでなく、偽りの解放の先にマンガをみっちりと用意して、安堵からのさらなる恐怖を演出すること。悲鳴をあげてメニューを見れば、そこに書かれているのは3時間パック、6時間パック、12時間パック、24時間パック。倍々ゲームで拷問の時間が増えていく恐怖に、あぶら汗が止まらない。パックされているのは自分だ、という感覚になるそうです。
色々な人がいるものですが、自分とは正反対で面白いです。こう考えると、私はむしろ閉所を異様に好んでいます。一畳半のトランクルームに住んでいた事もあります。そのため、マンガ喫茶のブースに入ると落ち着きます。約束の地を見つけたような気分になってきます。それにマンガを読むのも好きだから、定期的にマンガ喫茶に行っています。真夜中の静かな店内に空調の音だけがひびいているのが安心するのです。時々、どこかのブースのおっさんがドラクエの打撃音みたいなくしゃみをします。デクシュッ!これもまたいいのです。
第二に、その人はマンガにまったく興味がないのです。マンガと何の接点もない人生を送ってきたそうで、ワンピースもドラゴンボールも進撃の巨人も読んだことなく、当然、マンガ喫茶に行ったこともないそうです。しかし常識として、どんな場所かは知っています。そこに自分がいることを想像するだけで怖いそうです。
閉所恐怖症の人間にとって、マンガ喫茶の小さなブースに閉じこめられる感覚は怖ろしく、あわてて外に出ても、壁一面には大量のマンガ、マンガ、マンガ……。何の興味もないものが、空間を埋め尽くすようにびっしりと棚に詰め込まれていて、逃げ場がない。拷問でおかしくなるそうです。
まさに恐怖の二段構え。閉じこめるだけでなく、偽りの解放の先にマンガをみっちりと用意して、安堵からのさらなる恐怖を演出すること。悲鳴をあげてメニューを見れば、そこに書かれているのは3時間パック、6時間パック、12時間パック、24時間パック。倍々ゲームで拷問の時間が増えていく恐怖に、あぶら汗が止まらない。パックされているのは自分だ、という感覚になるそうです。
色々な人がいるものですが、自分とは正反対で面白いです。こう考えると、私はむしろ閉所を異様に好んでいます。一畳半のトランクルームに住んでいた事もあります。そのため、マンガ喫茶のブースに入ると落ち着きます。約束の地を見つけたような気分になってきます。それにマンガを読むのも好きだから、定期的にマンガ喫茶に行っています。真夜中の静かな店内に空調の音だけがひびいているのが安心するのです。時々、どこかのブースのおっさんがドラクエの打撃音みたいなくしゃみをします。デクシュッ!これもまたいいのです。