スターバックスでコーヒーを飲んでいたら、横に、女子大生の2人組が座っていました。 彼女らは、数時間に渡り互いの元カレの情報を発表し合っていました。両親との関係に始まり、車の運転から性感帯に至るまで、怒濤の発表会です。世の男性は、あらゆる個人情報は元カノを経由し散布されると肝に銘じた方が良いですね。
一体全体、何をそんなに発表することがあるのでしょう。しかもよくよく聞けば、元カレはごくごく普通の男の子。しかし、女子2人のマシンガントークは一切留まるところを知りません。デートがどうだ休日の朝がどうだ大学がどうだ将来はどうだ食べ物は髪型が血液型がペットが夜の相性が友達と一緒に飲むと家具がどうだ靴がどうだ昔のプリクラがどうだ旅行がどうだ兄弟が・・・何と言うネタの数なんでしょう。尋常じゃない、どこにでもいそうなごく普通の男性について、ありとあらゆる表現を使い、見事に、それは見事に形容していきます。
一方が、もの凄い勢いでまくしたてると、もう一方はもの凄いスピードで相づちを打ちます。うんうん分かる、うん分かる、分かる分かる、分かるぅぅう〜!分かるうううー!分かるうぅうう〜♪♪
さすがに分かり方が尋常ではない。なんだ、一体彼女に、何が「分かって」しまっているのでしょう。まだ文頭の「車でデートするとほんと性格でるんだよね」くらいのところで「えええっぇええ〜、分かるううう〜」と言ってふんふん頷いています。何と言う察し方だ、洞察力・推理能力が凡人のそれではないです。
「ニンニクの匂いとかあんま気になんないんだよねぇぇええ私」
「ええー!私絶対嫌だあああー!」
「えーなんで全然良いじゃん(アゲアゲ)」
「嫌だよ、おかしいよおおおお(アゲアゲ)」
なんということでしょう。一体、どういう盛り上がり方なんでしょう、これは
分かるううう〜っ♪ 以外のパターンも、共感以外のパターンもあるのでしょう。
これだけの無数の話題を相手に対してブチまけながら、ついに、「相手が共感しても共感できなくてもどちらでも良い」ということが、明確になりました。
もう、何の話題でも良いし相手がどう思っても良いのです。分からなくても、良い。思いついただけ出した方が、手数の多い方が勝つ ノーガードの殴り合い、なんというタフネスなんでしょう。
「私、AB型の人って付き合ったことないんだけどぉぉおお♪」
「え〜〜♪わっかるー♪ 私もなんだけどぉぉぉお!偶然じゃなああい!?」
なんということでしょう。この会話を聞き、「いやAB型は基本的に少ないから、元カレにAB型がいないことは決して不思議なことじゃないんだよバカ」と、そう思った私がバカでした。この2人の話を聞くとそれぞれ6人ずつくらいとは付き合っている様子だが、
「その全てがAB型ではない」確率は、(1 - 9/100)^12 = 32%
「全てAB型でない」確率というのは、こんなにも低いのです。
奴らはなんとそれを、このわずかコンマ数秒の間に計算し、瞬時に確率を導きだし、「比較的確率が低い、すなわち偶然である」 と結論づけたのです。これは常人の為せる業ではない。脅威のボキャブラリーや恐るべし洞察力を持ち、多様な価値観を認め合う素地を形成しながらドンフライ級のタフネスを誇り、そして計算はスーパーコンピューター並みに早い。女子会は尋常ではない才能溢れる一部の天才のコロシアムなのです。
「ってかあいつ、ちょーうける。何の為に生きてんの?って感じだよね」
何の為に生きているのか?なんということでしょう。ここにきて何と言う問いかけでしょう。古くはソクラテスから始まり、哲学者たちが追い求め続けたその問いにこの年齢にして明確な答えを与えようとしている。
「え〜、ぶっちゃけぇ、友達がいればあとは何もいらないんだけど〜」
友達がいれば、あとは何もいらない。 なんということでしょう。金、権力、地位、愛、時間、人はみな、何かを望み苦しんで生きています。煩悩をすでにその年齢で全て捨てたというのでしょうか。仏陀?
「え〜、ぶっちゃけぇ、友達がいればあとは何もいらないんだけど〜」
「それ、分かるぅぅぅうう〜☆」
それ、分かる?なんということでしょう。単独の仏陀ではない、複数の仏陀が並んでいます。何気なく入ったスターバックスに、2体の仏陀が鎮座していました。
脅威のボキャブラリーや恐るべし洞察力を持ち、多様な価値観を認め合う素地を形成しながらドンフライ並みのタフネスを誇り、そして計算はスーパーコンピューター並みに早く、人間への根本的な問いかけを行う2体の仏陀が、何気なく入った喫茶店に鎮座し、元カレについてディベートしていました(笑)
一体全体、何をそんなに発表することがあるのでしょう。しかもよくよく聞けば、元カレはごくごく普通の男の子。しかし、女子2人のマシンガントークは一切留まるところを知りません。デートがどうだ休日の朝がどうだ大学がどうだ将来はどうだ食べ物は髪型が血液型がペットが夜の相性が友達と一緒に飲むと家具がどうだ靴がどうだ昔のプリクラがどうだ旅行がどうだ兄弟が・・・何と言うネタの数なんでしょう。尋常じゃない、どこにでもいそうなごく普通の男性について、ありとあらゆる表現を使い、見事に、それは見事に形容していきます。
一方が、もの凄い勢いでまくしたてると、もう一方はもの凄いスピードで相づちを打ちます。うんうん分かる、うん分かる、分かる分かる、分かるぅぅう〜!分かるうううー!分かるうぅうう〜♪♪
さすがに分かり方が尋常ではない。なんだ、一体彼女に、何が「分かって」しまっているのでしょう。まだ文頭の「車でデートするとほんと性格でるんだよね」くらいのところで「えええっぇええ〜、分かるううう〜」と言ってふんふん頷いています。何と言う察し方だ、洞察力・推理能力が凡人のそれではないです。
「ニンニクの匂いとかあんま気になんないんだよねぇぇええ私」
「ええー!私絶対嫌だあああー!」
「えーなんで全然良いじゃん(アゲアゲ)」
「嫌だよ、おかしいよおおおお(アゲアゲ)」
なんということでしょう。一体、どういう盛り上がり方なんでしょう、これは
分かるううう〜っ♪ 以外のパターンも、共感以外のパターンもあるのでしょう。
これだけの無数の話題を相手に対してブチまけながら、ついに、「相手が共感しても共感できなくてもどちらでも良い」ということが、明確になりました。
もう、何の話題でも良いし相手がどう思っても良いのです。分からなくても、良い。思いついただけ出した方が、手数の多い方が勝つ ノーガードの殴り合い、なんというタフネスなんでしょう。
「私、AB型の人って付き合ったことないんだけどぉぉおお♪」
「え〜〜♪わっかるー♪ 私もなんだけどぉぉぉお!偶然じゃなああい!?」
なんということでしょう。この会話を聞き、「いやAB型は基本的に少ないから、元カレにAB型がいないことは決して不思議なことじゃないんだよバカ」と、そう思った私がバカでした。この2人の話を聞くとそれぞれ6人ずつくらいとは付き合っている様子だが、
「その全てがAB型ではない」確率は、(1 - 9/100)^12 = 32%
「全てAB型でない」確率というのは、こんなにも低いのです。
奴らはなんとそれを、このわずかコンマ数秒の間に計算し、瞬時に確率を導きだし、「比較的確率が低い、すなわち偶然である」 と結論づけたのです。これは常人の為せる業ではない。脅威のボキャブラリーや恐るべし洞察力を持ち、多様な価値観を認め合う素地を形成しながらドンフライ級のタフネスを誇り、そして計算はスーパーコンピューター並みに早い。女子会は尋常ではない才能溢れる一部の天才のコロシアムなのです。
「ってかあいつ、ちょーうける。何の為に生きてんの?って感じだよね」
何の為に生きているのか?なんということでしょう。ここにきて何と言う問いかけでしょう。古くはソクラテスから始まり、哲学者たちが追い求め続けたその問いにこの年齢にして明確な答えを与えようとしている。
「え〜、ぶっちゃけぇ、友達がいればあとは何もいらないんだけど〜」
友達がいれば、あとは何もいらない。 なんということでしょう。金、権力、地位、愛、時間、人はみな、何かを望み苦しんで生きています。煩悩をすでにその年齢で全て捨てたというのでしょうか。仏陀?
「え〜、ぶっちゃけぇ、友達がいればあとは何もいらないんだけど〜」
「それ、分かるぅぅぅうう〜☆」
それ、分かる?なんということでしょう。単独の仏陀ではない、複数の仏陀が並んでいます。何気なく入ったスターバックスに、2体の仏陀が鎮座していました。
脅威のボキャブラリーや恐るべし洞察力を持ち、多様な価値観を認め合う素地を形成しながらドンフライ並みのタフネスを誇り、そして計算はスーパーコンピューター並みに早く、人間への根本的な問いかけを行う2体の仏陀が、何気なく入った喫茶店に鎮座し、元カレについてディベートしていました(笑)