店長ブログ

ゲーム大富豪♪♪

2021/02/26 14:16|コメント:0件

最近よく友人と大富豪をやるのだが、この大富豪というゲームほどルールが統一されていない競技はそうないでしょう。だいたい、大富豪ではなく、このゲームを「大貧民」と呼ぶ人もいるのです。もはや、ゲーム自体の呼び名すら統一されていない。自分の地元で普通だったルールが全国区なのか、どこまで一般的なルールなのか、全く分からないのです。これにより、まずゲームを始める前に、“どのルールが有効か” の確認作業がはじまるのがこのゲームにおける常です。
 3は、スペ3。5は、5飛び。7は、7渡し。8は、8切り。10は、10捨て。11は、イレブンバック。..でオッケー?
 すると、ここから、世紀の大質問大会の幕開けであります。「え?7渡しと10捨てって何?」「ってか、革命あり?」「階段って3枚から?」「階段ってマーク揃ってないとダメだよね?」「階段革命は、あり?」「革命に8入ってたら流れるよね?」「縛りはありで良いの?」「縛りってマークだけ?数字縛りもあり?」「片縛りはあり?」「役上がりは無しだよね?」「スペ3あがりは?」「ダイ3からスタートでオケ?」「2であがれる?」「役職によるトレードするよね?」「平民何人?」「革命の時は3であがれる?」「都落ちあり?」
 これはおよそ他のゲームでは目にすることのない、非常に歪な光景でしょう。ジャンケンをしよう、となった時に「チョキ、あり?」と聞いてくる輩はどこにもいない。チョキは、ありです。ジャンケンのルールは完全に統一されています。いや、殆どのゲームは統一されています。しかし大富豪は、その限りではないのです。
 さて、この大富豪のすり合わせ作業は、やがて、ただのルール確認の域をこえ、謎の “俺の地元合戦” に繋がる点にも特徴があります。「縛り」や「革命」といったメジャーなルールの確認に乗じて、「救急車」、「クイーンボンバー」、「砂嵐」をはじめとした、独特なローカルルールをアピリはじめる輩が出現します。「俺の地元では」「俺の地元では」お前の地元のルールなんざ知らねえよ とウンザリする人間を横目に、ローカルルールを通じて地元を語りたい男達によるドヤ提案は一向におさまる気配がない。というか、大富豪の場を通じて地元愛を伝えんとしてくる、やたら帰属意識の高い連中というのは、その活動を通じて一体何を成し遂げたいのでしょうか。地方創生?