幽遊白書を久しぶりに読んだのですが、幽遊白書は読むたびに新しい発見があるが、今回の一読による新たな気付きはと言えば、戸愚呂という男が「えげつないマッチョ」であるということです。
一通り冨樫様の世界に浸って身を清めた後は、読んだことのない漫画を読んでみようと思い “キングダム” を呼んでみました。キングダムというのは春秋戦国時代の中華を描いた漫画です。
読み進めていくうちに、一つどうしても拭いきれない不安が押し寄せてきました。それは「視力」に関するものであり、簡単に言えば、「視力の低い人、戦場で、大丈夫なの?」というシンプル且つシンプレストな疑問です。
キングダムという漫画では、国同士が、互いの領土を侵略すべく激しい戦争を繰り広げています。紀元前ではあるものの、すでに剣や槍の技術は充分に発達しており、甲冑に身を包んだ猛々しい戦士達が群で殺し合いをしています。しかし、「眼鏡」や「コンタクトレンズ」といった技術は、皆無です。武装を施すことに躍起になり暴力面は充分過ぎるほどに強化されているが、一方、「視力」サイドは完全な置き去りなのです。視力が悪いとそもそも、どっちが敵でどっちが味方か、皆目検討もつかないと思います。とにかく近くにいる人型の物体に見境なく斬り掛かることになるでしょう。戦術にも組み込めないし、自軍にも襲いかかる。「純粋に迷惑」という理由で味方に殺されるに違いないです。この問題は、かなり深刻なものだと思う。紀元前とはいえ、目の悪い人間など、いくらでもいたはずなのです。怒号をあげながら敵味方関係なくブンブンと矛を振り回す視力0.01の怪力。制御の効かなくなったバイオ兵器でしかない。偶然周りに居合わせた味方の「アンラッキー」たるや、そのまま殺されたのだとすれば御親族の皆様は悔やんでも悔やみきれないでしょう。そして、仮にそんな目の悪いマッチョが何十人もいたのだとすれば、もはやそれは戦争どころではないのです。
だいたい、一騎打ちをしている時に、「相手の剣筋がどうのこうの」みたいな話がよく出てきますが、あの話一つとってみても「充分な視力」を大前提にしています。凄まじい剣さばきだとか、中華でも指折りの槍つかいだとか、何やら凄そうな技の使い手だとか色々と出てくるが、正直、目の悪いやつからしたらそのへんの死にかけのジジイの一振りですらかなり致命的です。
「な、、、、なんだこの男の剣筋は、、!? 剣が7本、、、いや8本に見える!!!これはまさか中華に伝わる、、、秘技?!!?こ、こやつ、、、まさか、、、??!?!?!」
相手が戦争経験のない腰の引けた瀕死の凡夫だとしても、こちらの目の悪さによりその剣筋はたちまち “秘技” のそれとなり、こちらからは逐一、律儀に過大評価を差し上げることになります。戦う敵、戦う敵、「奴は中華でも指折りの使い手だった」「奴もまた中華でも指折りの使い手だった」と、入念に指折りの使い手として自軍に伝えることになるだろう。そいつはいったい何本指がある前提で話しているのか。中華でも指折りの指の数です。
あの、敵軍の動きを大将に伝えにくる役目の人。あの人達の視力は一体、どうなってるのでしょう。
「敵兵襲来!!その数、5,000!!!」
とか言って興奮してる伝令兵みたいな人、よくキングダムに出てくるけど、正直、こちらの感想としては「なに?!5,000もいたのか!?!?!」ではなく、「お前、よく5,000だと分かったな!!!視力スゴ!!」です。
視力0.02の男があんな役目をおってしまったら、どうなるのか
「恐らく敵兵と思われるが自軍の可能性もあり一般人の可能性も否定できない人間の群とおぼしき砂煙的な何かが西もしくは東に移動しているのを発見!!!あれがもし人間だとすると、その数、なんと200以上!!500万未満!!!アルパカの可能性もあります!!!」
間違いなくこんな感じです。これでは何の情報も入手できていないに等しい。ただ自軍に混乱をもたらしただけです。
一人取り残されてしまった戦場で、ドッッッッカアアア〜〜って自分のとこに近付いてくる1,000騎くらいの騎馬隊を見て、
「う〜わ、え?あれ、味方の援軍なのかな?敵兵?どっち?さすがに援軍だよね?」となってしまった人間の緊張感たるや、それはもう筆舌に尽くし難いです。30メーターくらいまで近付いて来てもまだよく見えず、逃げるでも喜ぶでもなく手を振ってみたりピースしてみたり色々やって、5メーターのとこまで来て、「いや敵なんかああああ〜〜〜い!!!ww ええかげんにせえ!!ww もうええわ!!ww どうも、ありがとうございました〜〜!!!!」っていう人生の幕引き本当に嫌ですよね(笑)
一通り冨樫様の世界に浸って身を清めた後は、読んだことのない漫画を読んでみようと思い “キングダム” を呼んでみました。キングダムというのは春秋戦国時代の中華を描いた漫画です。
読み進めていくうちに、一つどうしても拭いきれない不安が押し寄せてきました。それは「視力」に関するものであり、簡単に言えば、「視力の低い人、戦場で、大丈夫なの?」というシンプル且つシンプレストな疑問です。
キングダムという漫画では、国同士が、互いの領土を侵略すべく激しい戦争を繰り広げています。紀元前ではあるものの、すでに剣や槍の技術は充分に発達しており、甲冑に身を包んだ猛々しい戦士達が群で殺し合いをしています。しかし、「眼鏡」や「コンタクトレンズ」といった技術は、皆無です。武装を施すことに躍起になり暴力面は充分過ぎるほどに強化されているが、一方、「視力」サイドは完全な置き去りなのです。視力が悪いとそもそも、どっちが敵でどっちが味方か、皆目検討もつかないと思います。とにかく近くにいる人型の物体に見境なく斬り掛かることになるでしょう。戦術にも組み込めないし、自軍にも襲いかかる。「純粋に迷惑」という理由で味方に殺されるに違いないです。この問題は、かなり深刻なものだと思う。紀元前とはいえ、目の悪い人間など、いくらでもいたはずなのです。怒号をあげながら敵味方関係なくブンブンと矛を振り回す視力0.01の怪力。制御の効かなくなったバイオ兵器でしかない。偶然周りに居合わせた味方の「アンラッキー」たるや、そのまま殺されたのだとすれば御親族の皆様は悔やんでも悔やみきれないでしょう。そして、仮にそんな目の悪いマッチョが何十人もいたのだとすれば、もはやそれは戦争どころではないのです。
だいたい、一騎打ちをしている時に、「相手の剣筋がどうのこうの」みたいな話がよく出てきますが、あの話一つとってみても「充分な視力」を大前提にしています。凄まじい剣さばきだとか、中華でも指折りの槍つかいだとか、何やら凄そうな技の使い手だとか色々と出てくるが、正直、目の悪いやつからしたらそのへんの死にかけのジジイの一振りですらかなり致命的です。
「な、、、、なんだこの男の剣筋は、、!? 剣が7本、、、いや8本に見える!!!これはまさか中華に伝わる、、、秘技?!!?こ、こやつ、、、まさか、、、??!?!?!」
相手が戦争経験のない腰の引けた瀕死の凡夫だとしても、こちらの目の悪さによりその剣筋はたちまち “秘技” のそれとなり、こちらからは逐一、律儀に過大評価を差し上げることになります。戦う敵、戦う敵、「奴は中華でも指折りの使い手だった」「奴もまた中華でも指折りの使い手だった」と、入念に指折りの使い手として自軍に伝えることになるだろう。そいつはいったい何本指がある前提で話しているのか。中華でも指折りの指の数です。
あの、敵軍の動きを大将に伝えにくる役目の人。あの人達の視力は一体、どうなってるのでしょう。
「敵兵襲来!!その数、5,000!!!」
とか言って興奮してる伝令兵みたいな人、よくキングダムに出てくるけど、正直、こちらの感想としては「なに?!5,000もいたのか!?!?!」ではなく、「お前、よく5,000だと分かったな!!!視力スゴ!!」です。
視力0.02の男があんな役目をおってしまったら、どうなるのか
「恐らく敵兵と思われるが自軍の可能性もあり一般人の可能性も否定できない人間の群とおぼしき砂煙的な何かが西もしくは東に移動しているのを発見!!!あれがもし人間だとすると、その数、なんと200以上!!500万未満!!!アルパカの可能性もあります!!!」
間違いなくこんな感じです。これでは何の情報も入手できていないに等しい。ただ自軍に混乱をもたらしただけです。
一人取り残されてしまった戦場で、ドッッッッカアアア〜〜って自分のとこに近付いてくる1,000騎くらいの騎馬隊を見て、
「う〜わ、え?あれ、味方の援軍なのかな?敵兵?どっち?さすがに援軍だよね?」となってしまった人間の緊張感たるや、それはもう筆舌に尽くし難いです。30メーターくらいまで近付いて来てもまだよく見えず、逃げるでも喜ぶでもなく手を振ってみたりピースしてみたり色々やって、5メーターのとこまで来て、「いや敵なんかああああ〜〜〜い!!!ww ええかげんにせえ!!ww もうええわ!!ww どうも、ありがとうございました〜〜!!!!」っていう人生の幕引き本当に嫌ですよね(笑)